ターグルリコイルテクニック(Toggle Recoil Technique)は、
カイロプラクティックの中でも非常に繊細で正確性を重視する施術法です。
特に、**頚椎の最上部である第1頚椎(アトラス)および第2頚椎(アキシス)**のアライメント(位置のずれ)を整えることを目的としています。
これらの上部頚椎は、脳から全身へと神経を伝える通り道に位置しており、身体のあらゆる機能をコントロールする神経伝達の“起点”です。
この部位は、脳幹(生命維持を司る中枢)と全身の神経伝達経路に深く関わっており、
日常生活の中で、姿勢の崩れやストレス、外傷などによって頚椎1番・2番がわずかにずれると、脳からの神経信号が正確に伝わらなくなり、身体の各器官や筋肉、免疫系の働きに影響を及ぼします。
この状態を「サブラクセーション(神経伝達妨害)」と呼び、さまざまな痛みや不調の根本原因になると考えられています。
ターグルリコイルテクニックでは、精密な分析のもと、頚椎1番・2番のわずかな歪みを正確にアプローチし、神経伝達の流れを正常化します。
その結果、身体本来が持つ自然治癒力(自己回復力)が最大限に発揮され、改善へと導かれていきます。
このアプローチは、症状そのものを直接「治す」ものではなく、身体が自ら回復する環境を整えるという理論に基づいています。
つまり、「何を治すか」ではなく、「誰が治すか」。
それは常にあなた自身の身体であり、カイロプラクティックはその“治る力”を引き出すサポートを行います。
主な期待される効果
- 神経伝達の正常化
脳と身体の情報伝達がスムーズになり、自然治癒力(ホメオスタシス)が高まります。 - 姿勢・バランスの改善
身体の土台となる頚椎の安定により、全身の骨格・筋肉バランスが整いやすくなります。 - 自律神経の調整
副交感神経と交感神経のバランスが取れ、睡眠の質や内臓機能の改善が期待されます。 - 慢性的な不調の緩和
頭痛、めまい、肩こり、腰痛など、神経伝達の乱れから生じる不調に対して根本的なサポートを行います。 - 心身のリラクゼーション効果
神経系の過剰な緊張が解放され、深いリラックス感と精神的な安定が得られます。
禁忌事項(施術を控える場合)
ターグルリコイルテクニックは非常に安全性の高い施術法ですが、
次のような場合には施術を控える、または医療機関との連携を優先いたします。
医学的禁忌
- 脳出血、動脈瘤、脳腫瘍、脊髄腫瘍などの重度の中枢神経疾患がある場合
- 骨粗しょう症が高度で、骨折リスクが高い場合
- 頚椎の奇形・重度の変形性疾患・不安定性が確認されている場合
- **急性の外傷(むち打ち・骨折・脱臼など)**の直後
- 医師から安静・固定を指示されている方
相対的禁忌(注意が必要なケース)
- 高血圧や低血圧など、血圧変動が大きい場合
- 強い精神的ストレス、極度の不安や緊張を抱えている場合
- 妊娠初期(安定期に入るまでは安全を優先)
- 発熱・感染症など、体調が不安定な場合
当院では、事前カウンセリングと検査を徹底し、
施術の安全性と適応を確認した上で行っております。
無理な施術は一切行わず、お身体の状態を最優先いたします。
まとめ
ターグルリコイルは、上部頚椎(特にC1・C2)に瞬間的で正確な刺激を与え、神経伝達の妨げを最小限の力で解放する施術法です。
頚椎の歪みを整えることで、自律神経のバランスが正常化し、脳と身体の連携がスムーズになるのが特徴です。
